議会質問
個人質問‐西岡 友和
民主・立憲フォーラムの西岡友和です。発言通告書に従いまして、質問をさせていただきます。
行政のICTにつきまして質問をさせていただきます。令和7年度には、共通的な基盤、機能を有するプラットフォームを、全国の自治体が共有するガバメントクラウドが始まります。本市吹田市におきましては、これに先駆けて電子申込みシステムの導入や、保育所入所に係る事務のAI化、また今年度は庁内事務のRPAの導入など、これまでもICTの導入を積極的に進めてこられました。また、政策調整会議を統合し、新たに情報化推進担当理事を設置するなど、組織体制も見直し、DXへの推進を強力に進める決意も伺えます。これらの取組につきまして評価をさせていただくところでございます。
行政経営部より吹田市における自治体DX推進について、ホームページにて公開がされています。DXで目指す姿としまして3点、1.ペーパーレスな市役所、2.キャッシュレスな市役所、3.サスティナブルな市役所を掲げています。特にサスティナブル、持続可能な市役所という観点につきましてはすばらしい取組であると感じているのですが、ここに掲げるAIやRPA、テレワークやWeb会議で業務の効率化、多様な働き方という課題について、今後の取組につきましてどの程度の目標を掲げておられるのでしょうか。
特に終息の時期が見通すことができないコロナ禍の中、人の流れを抑制すること、また人が移動しないことが求められています。多様な働き方と併せて、行政経営部の御所見をお伺いをいたします。
続きまして、新型コロナウイルス感染症への対策につきましてお伺いをさせていただきます。今回の新型コロナウイルス感染症第5波の特徴といたしまして、未成年を含む若年層への感染拡大だと言われております。本市吹田市においても、市内の感染状況の拡大や、また保健所業務の逼迫状況など、総合的な判断から小・中学校の夏休みの延長や、その後の分散登校など、教育現場に対して状況に応じた的確な施策を打ち出されていると評価をさせていただくところでございます。一方、連日のように幼稚園や保育園、また小・中学校におきまして、児童または教員の新型コロナウイルス感染が報告されている状況から、教育・保育の現場におけるさらなるコロナ対策の必要性、そして対策に追われる現場の一層の混乱が懸念されています。このままコロナ禍が長期化すれ
ば、教育・保育の現場はいよいよ疲弊し、本市吹田市が誇る高い教育・保育の環境が脅かされることにすらなりかねません。
現在、コロナ感染が疑われた場合、保健所の指導により、現場の消毒対象者へのPCR検査等が実施されているかと思います。保育・教育の現場におきまして、子供たちはもちろんのこと、現場で働く職員、教員にとって、安心・安全な職場である必要があります。心身ともに健康でなければ、子供たちにとって質の高い教育・保育を維持することはできません。また、比較的症状の出にくい子供から感染拡大を防止するために、教育・保育の現場は、第5波の要所と言えます。第一線で働く教員、職員を含む教育・保育の現場を守る取組は、十分になされているでしょうか。職員に対するワクチン接種の状況、非接種者への対応、コロナウイルス感染者が確認された場合の検査対象など、園児・児童・生徒を扱う機関における対応につきまして、お答えをいただきたいと思います。
以上で質問を終わらせていただきます。
【理事 答弁】行政のICTについて
行政のICTについてでございますが、本市のDX推進におけるサスティナブルな市役所の実現に関する取組のうち、AI、RPAにつきましては、第4期情報化推進計画アクションプランに掲げている、年間100時間の業務削減目標を見直し、年間約2,500時間を見込んで本格導入したところでございます。オ
ンライン会議システムにつきましては、アクションプランでの目標を年間200人の利用としておりますが、昨年度に緊急的に導入したWeb会議システムの利用実績から見直しが必要であると考えております。
テレワークにつきましては、アクションプランで具体的な数値はお示しできておりませんが、今年度は実証実験を行いながら、来年度当初予算化での本格実施に向けて関係部局と連携し、準備を進めているところでございます。自治体は住民情報を多く取り扱うことから、テレワークが可能な業務は限定されるところではございますが、今般のコロナ禍への対応だけでなく、アフターコロナにおける新しい働き方として、必要な整備を図ってまいりたいと考えております。
以上でございます。
【教育監 答弁】教育現場における新型コロナウイルス感染症への対策
教職員を対象に職域接種を実施し、2回目の接種を終えていない者も含めると、9割程度が接種を終えております。ワクチン接種は、教職員の安全衛生管理の観点はもとより、子供たちが安心して学校に登校できるよう実施を進めているものであり、未接種者に対して理解を求めつつ、接種を勧奨しております。一方で、身体的な理由等で接種が難しい教職員もいることから、基本的な感染症対策をさらに徹底するとともに、PCR検査を実施するなど、学校での感染拡大防止に努めてまいります。
次に、児童・生徒・教職員に感染者が確認された場合は、一旦3日間の臨時休業としております。また、保健所の疫学調査により濃厚接触者等が特定された場合は、PCR検査を実施し、それらの結果に基づき、保健所の見解を踏まえ、影響の範囲を特定し、臨時休業期間を確定しております。引き続き児童・生徒の感染症に対する不安解消にも留意しつつ、関係部局や学校と連携し、安心して登校できる環境づくりに努めてまいります。
以上でございます。
【児童部長 答弁】
公立保育園・幼稚園等における職員のワクチン接種率は約91%でございます。また、非接種者に限らず、不織布マスクの着用をはじめ、小まめな換気や手洗い、消毒の徹底といった感染予防対策を行っております。園内で感染者が確認された場合のPCR検査につきましては、保健所の疫学調査を基に対象者の確認を行っておりますが、濃厚接触者と特定されない場合であっても、必要に応じて独自に職員のPCR検査を実施するなど、安全・安心な保育環境の整備に
努めております。
以上でございます。
【地域教育部長 答弁】
留守家庭児童育成室の職員に対するワクチン接種の状況につきましては、職域接種などを活用し、既に2回接種済みの指導員及び補導員が463人、接種率は72%となっております。
次に、ワクチンの2回接種済み以外の者の対応としましては、緊急事態宣言期間において、週1回のPCR検査を実施し、陰性を確認できた者のみ保育に従事することとしております。児童・指導員等に陽性者が出た場合につきましては、まずは3日程度の臨時休室の間にPCR検査を実施し、保健所の見解を踏まえて影響範囲及び休室期間を決定しております。引き続き本市独自の育成室におけるコロナ対策マニュアルの徹底や、関係部局との連携、情報共有を密に図ることで、安心・安全な育成室の管理運営に努めてまいります。
また、コロナ禍の終息する見通しがなかなか立たない状況の中、現場に従事する指導員等の健康及び衛生管理にも留意しつつ、ひいては入室児童及び保護者にとって安心して利用できる環境の整備を図ってまいります。
以上でございます。
議長のお許しを頂きましたので、質問にかわりまして意見をさせていただきたいと思います。
大変御丁寧な御答弁をいただきまして、ありがとうございました。今は教育や保育に関わる現場の教員また職員について、しっかりその現場の御苦労をねぎらうためにも、しっかりとした対応をしていただきたいというお願いをさせていただきましたが、これはもちろん教育現場、保育の現場にかかわらず、特に本市吹田市におきましても、保健所業務も大変逼迫している状況、また混乱している状況で、職員の皆様が昼夜を問わず、本当に御苦労なさっていただいているおかげで、この状況を維持できているというふうに感謝をしているところでございます。
このコロナ禍ですね、いつ終息するか分からないという先ほどの御答弁もありましたとおり、先が少し見えない状況、さらに混迷を深めていくような状況にあります。しっかりと、例えば感染をした人が謝らなければならないというような状況があったりですとか、どうもぎくしゃくしたような状況が、教育・保育の現場のみならず見られるのかなというふうに懸念をしております。こういうときだからこそ、皆様で支え合う気持ちというものが必要であるというふうに申し上げまして、私の質問と意見を終わらせていただきます。
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