議会質問
代表質問
民主・立憲フォーラムを代表して質問を行います。
まず、このたびの新型コロナウイルス感染症が国内で広がってからこれまでの間、各医療、保健の従事者及びコロナ対策に取り組む関係者の皆様の連日の取組に感謝申し上げますとともに、心から敬意を表します。
まず、1点目は、新型コロナ感染症における今後の対応についてであります。全国的にも5月25日に緊急事態宣言が解除をされ、新しい生活様式の実践が勧められる中、吹田市では対策本部は6月1日から新型コロナウイルス感染症等対策本部会議に移行し、その目的はコロナ拡大防止及び、市民生活、地域経済の速やかな回復ということであります。今後、今年、来年以降を含め、コロにおいて、その時期時期に応じて対策していかなければならないという、これまでに経験したことのないような取組が必要になってくることが想定をされます。このような状況下で、吹田市は今年4月から中核市に移行し、感染症対策にも取り組む保健所を所管するようになっておりますが、健都のまちづくり、また、健康寿命を延ばしていくことも進めてきている吹田市にとっては、このたびのコロナ禍においても市民の健康を守り、保健医療の充実が求められております。このたびのコロナ禍の収束がいつになるのか、予測が難しい中ではありますが、吹田市第4次総合計画を初め、現在取り組まれている各種の吹田市の計画について滞ることがないことを望みますが、コロナ禍の影響が続く中で定期的な市行財政各種計画の進行状況の点検を行い、見直しが必要となるときには事前に報告、協議していただくことを要望いたします。
以下については、コロナ対応について、現在段階での要望意見といたします。吹田市のみで実施は難しい事項もありますが、市長会などで意見として発信していただければどうかと考えております。
1点目は、国、府の方針にもよりますが、今後の第2波、3波も来ることにも備え、医療崩壊を招くことを防ぐために、発熱外来の設置が必要になると思われますが、吹田市としてもそのような声を上げていっていただきたいと思っております。
2点目は、学校の9月入学について、国の方針でも見送られる中で、およそ3か月休校された今年度中のこれ以上の一斉休校は疑問であるとの一部の学識者の意見も、先日6月2日(水曜日)、朝のABCテレビで紹介されておりました。長期の休校は、子供の心のケアで問題があること、また、DVなど子供の安全確認が難しいなどのデメリットが考えられるということでございます。また、オンライン授業についての体制整備が急がれておりますが、可能な限り休校せず、学校を運営していけないだろうかという観点に立てば、国の方針を含む政策になってきますけれども、学校の子供たち全員に唾液のPCR検査を実施して感染拡大を防止していくべきであるという意見も出されておりました。学校内でクラスターが発生し、一斉休校となった場合、保護者の中で医療従事者もいる場合、その休職で医療現場が機能低下するデメリットは深刻であるという想定でございます。これは、国レベルでの課題になってくると考えますが、学校現場を預かる教育委員会としても、コロナ禍収束までの間、定期的PCR検査の実施を推進させることについて、関係機関に要請し、声を上げていくべきであると考えております。
次に、避難所についてお伺いをいたします。本年3月に吹田市避難所運営マニュアル作成指針が策定されておりますが、震災や台風、豪雨災害などでの避難所設置については、感染症対策も取り入れた避難所の設置、在り方を改めて点検することが必要と考えますが、御所見をお尋ねいたします。また、新しい動きとして、大阪府が避難所での新型コロナウイルス感染拡大防止策をまとめた市町村向けの避難所運営マニュアル作成指針を策定しておりますので、これとの整合をどのように図っていくのか。また、本来、避難所に行くべき人が感染症を恐れて避難しないことで被災してしまうことがないかというような心配。逆に、避難所の過密を少しでも回避するために、避難所以外への安全なところへの避難をあらかじめ考えていただくことでございますが、大阪府指針の1人当たり4㎡のスペース確保が前提になってくることへの対応をどう考えていくのか。また、雑魚寝は感染率が高くなることが想定されることから、プライバシーを守ることも併せ、パーテーションを含む段ボール間仕切りや屋内用テント、段ボールベッドなどについての設置についても準備をされているようですが、避難所設置後、早急に配備できる体制を進めていただきたいと存じます。
最後に1点、図書館行政についてお伺いいたします。今年11月開館予定の健都ライブラリーの開館で図書館利用不便地が解消され、吹田市内各全ブロックごとで図書館分館が整うことになります。また、耐震補強、改修工事中の中央図書館も、これも11月から開館予定と聞いております。このように、吹田市立図書館は、施設ハード面では一定充実してきましたが、今後とも蔵書数、図書館登録者数、閲覧者数などの充実などに取り組まれ、より多くの市民に御利用いただけるように御尽力いただきますようお願いいたします。吹田市の図書館協議会としては、中央図書館の再整備の在り方について、平成27年11月に答申を出されておりますが、近年の図書館協議会の議論の状況と今後の図書館行政推進についてお尋ねをしておきます。
以上で質問を終わります。
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【危機管理監 答弁】新型コロナ感染症における今後の対応について・避難所について
避難所における感染症対策につきましては、国において避難所における新型コロナウイルス感染症への対応についてを初め、数次にわたり通知がなされ、適切な対応が求められているところです。また、大阪府からも各市町村が感染防止対策の徹底を図り、適切な避難所の運営ができるよう、避難所運営マニュアル作成指針(新型コロナウイルス感染症対応編)が新たに示されたところです。本市におきましても、大阪府の指針を参考に、新型コロナウイルス感染症に対応した避難所の開設及び運営ができるよう、取り組んでまいります。
次に、大阪府の避難所運営マニュアル作成指針との整合につきましては、当指針は市町村における感染症対策の徹底と適切な運営を目的に、これまでの作成指針に追加して運用することを想定し、策定されていることから、本市におきましても大阪府の新型コロナウイルス感染症対応編を避難所運営マニュアル作成指針に加えた運用ができるよう努めてまいります。
次に、1人当たり4㎡程度を目安とした避難スペースの確保につきましては、密閉、密集、密接の3つの条件を回避し、衛生環境を確保する方策の1つとして有効と認識しています。これまで示されていた避難者1人当たりのスペースが大きくなることから、国や府が示す親戚や知人宅への避難や、避難所以外の多様な施設等を避難場所として選定するなど、避難が必要な方に感染を予防する十分な空間が確保できるよう取り組んでまいります。
以上でございます。
【地域教育部長 答弁】図書館行政について
吹田市立図書館協議会につきましては、毎年、図書館の運営状況について評価していただく中で、子供の読書活動の推進、特に学校との連携の促進について御議論いただいております。今後、健都ライブラリーの整備により、図書館利用不便地域が解消される中で、子ども読書活動支援センター機能の設置や各学校への連絡便の増設など、中央図書館の再整備の在り方についてで御提案いただいた事項を実施してまいります。また、吹田市立図書館基本構想につきましては、策定後10年経過する令和4年度(2022年度)の改訂を目指しており、その改訂過程におきまして、図書館協議会の御意見を伺いながら、蔵書数、登録者数、閲覧者数などの増加を目指し、図書館のサービス計画の策定を進めてまいります。
以上でございます。