議会質問
個人質問‐川本 均
民主・立憲フォーラムの川本 均でございます。個人質問をさせていただきます。
コロナウイルスに感染するおそれがある中、医療従事者の方々を初め最前線で日々お仕事に従事されている皆様に、心から敬意を表するとともに感謝を申し上げます。さて、我が会派の代表質問や同僚議員から同様の質問もあり、重複する部分もありますが、よろしくお願いをいたします。
まず、新型コロナウイルス感染症に対応した避難所運営マニュアルの作成について、お伺いをいたします。新型コロナウイルスの感染拡大により全国の都道府県に出されていました緊急事態宣言が解除され、その後、全国的に新たな感染者が減少しつつありますが、完全な収束には至っておらず、再び感染が拡大するおそれもあります。新型コロナウイルスの感染リスクが予断を許さない状況の中、太平洋沿岸各地で頻繁に地震が発生していることや、これから夏にかけて大雨や台風シーズンを迎えることを踏まえ、自然災害発生時に3密を避ける避難所の在り方の検討が必要となっています。国は4月、可能な限り多くの避難所の開設や感染者への対応を事前に検討しておくことを求める通知書を自治体に発出して、対策の徹底を呼びかけております。
そこで数点、お伺いをいたします。まず、避難所運営マニュアル等策定と併せて、新型コロナウイルス感染症に対応した避難所運営を円滑に行うための具体的な役割分担、手順を示す新型コロナウイルス感染症に対応した避難所運営マニュアルを策定されているのでしょうか。避難所を開設する場合、人が密に集まって過ごすような空間を回避するとともに、手洗いやせきエチケット等の基本的な感染対策など、感染症対策に万全を期することが重要となってきます。3密を避けるため、避難所の収容人数を考慮し、学校の体育館だけでなく教室の活用や、あらかじめ指定した指定避難所以外の避難所を開設するなど、可能な限り避難所の開設を図るとともに、軽症、無症状の感染者が臨時避難所として避難するホテルや旅館などの活用の検討も必要ではないでしょうか。さらに、安全が確保できるなら自宅における垂直避難や、親戚、友人宅へ避難するよう周知することも必要ではないでしょうか。避難者の健康管理と感染予防の体制として、マスクや消毒液、非接触型体温計、ガウン、ゴーグルなど、感染症対策用品の確保はできているのでしょうか。感染者が確認された場合の対応として、保健所や医療関係者との連携体制の整備はできているのでしょうか。
以上について、お聞かせください。
次に、新型コロナウイルス感染症の拡大による小・中学校の授業の遅れの対応について、お伺いをいたします。新型コロナ感染症の拡大により臨時休業になっていました全市立小学校、中学校が6月1日(月曜)から、新しい生活様式に慣れるため、感染症対策の措置等を講じた上で、まずは分散登校での授業を開始し、市内感染状況等を確認しながら段階的に通常授業の再開に向けて動き出しました。
新型コロナウイルスの影響で学校が長らく休校になったことを受け、授業の遅れを取り戻すために、大半の自治体が夏休みの短縮や土曜授業や、7時間授業を検討している自治体もあります。本市では、夏季休業日については授業時間の確保のため、小学1、2年生以外は8月1日(土曜日)から8月17日(月曜日)までとされるとのことであります。休校が長期化したので、夏休みの短縮や行事の削減はある程度仕方がない面もありますが、学校は勉強だけの場所でなく、運動会や文化祭などの学校行事は、子供たちにとって人間関係の構築やトラブルの解決などを学ぶ、人間的に大きく成長できるステップの場でもあります。所定のこま数を消化することを目的とするような編成は、避けるべきではないでしょうか。重視するべきは、子供たちが学ぶ意欲を持ち、毎日それなりに楽しいなと感じ、今後も興味のあることは学び続けようと思えるようにすることであります。真に重要なものは何かを捉え、議論を重ね、子供たちへの影響、教員への影響、社会への影響などを検討し、よりよい政策を選択され進めてもらいたいものであります。教育員会の授業の遅れの対応についての御見解をお示しください。
以上で1回目の質問を終わります。
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【危機管理監 答弁】新型コロナウイルス感染症に対応した避難所運営マニュアルの作成について
新型コロナウイルス感染症に対応した避難所運営マニュアルにつきましては作成していませんが、大阪府が作成した避難所運営マニュアル作成指針(新型コロナウイルス感染症対応編)に基づき、避難所における感染拡大の防止策を進める予定です。次に、避難所としてホテルなどを活用することにつきましては、大阪府の指針では避難者1人当たり4㎡程度とされており、感染拡大を防止するためには密閉、密集、密接の3つの条件を回避し、衛生環境を確保することが必要であることから、現在3密を防ぐための専用スペースの確保や、指定避難所に加えて多様な施設を避難場所として活用することや、また安全が確保される場合は垂直避難や親戚、友人宅への避難など、分散避難も含め検討しているところです。
次に、避難の周知につきましては、避難所における感染を予防する対応等について本市ホームページで周知するとともに、市報すいた5月号においても、避難所における感染防止策の必要性や、避難先として避難所以外の選択の可能性などについて周知を図ってまいりました。今後も積極的に、災害時における新型コロナウイルス感染症拡大防止策について周知してまいります。
次に、感染症対策用品の確保につきましては、新型コロナウイルス感染症蔓延化において大規模災害が発生した場合に備え、マスクや消毒液、非接触型体温計など、随時必要な備蓄品の確保に向けて準備を進めているところです。また、避難所へ避難する場合には、今まで御家庭において準備していた非常持ち出し品に加え、マスクなどの衛生用品を可能な限り持参していただきたい旨の周知を、現在、本市ホームページにおいて行っているところです。
次に、保健所や医療関係者との連携体制につきましては、自宅療養者や濃厚接触者の避難先の確保、受入れ時における避難者の振り分けや避難所における衛生環境、避難後に発熱者等が発生した場合の対応など、綿密な連携が重要と考えており、現在吹田保健所と協議を行っているところです。
以上でございます。
【教育監 答弁】新型コロナウイルス感染症の拡大による小・中学校の授業の遅れの対応について
子供が生き抜く力は、授業だけでは身につかず、学校行事を含めた全ての教育活動を通じて培われるものと認識しております。しかしながら今年度は、児童、生徒の心身の状態にも十分配慮しながら、一方では著しい学習の遅れが生じないよう手だてを講じる必要が生じております。また、長期休業期間の短縮や、週当たりの授業時間数を増やすことで、今年度の学習内容を年度内に履修することも重視しております。限られた時間の中、今後は学校行事も精選して実施し、授業における指導内容や方法を工夫、改善することにより効果的な教育課程を編成し、計画的に実施することで、児童、生徒の学びの保障に努めてまいります。
以上でございます。
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議長のお許しをいただきただきます。2回目は要望ということで、よろしくお願いしたいと思います。
避難所の運営マニュアルということで、メインはそれで質問させていただいたんですけども、実は現在本市におきましては、避難所運営マニュアル作成指針というのがございます。これは平成2年の3月にできたばっかりで、恐らく指針はできているけどもマニュアルはできていないというふうな状況ではないかなというふうに思っております。そういった中で、その指針の中の5番目に、各施設管理者は、この避難所運営マニュアル作成指針を基本として、各施設に応じた避難所運営マニュアル等を作成し、速やかに避難所を開設・運営ができるよう準備していくことという文面が明記されております。
当たり前のごとく、コロナの問題で複合災害に見舞われるということであれば、そのマニュアルを危機管理室が作るのではなく、ここにも書かれております施設管理者が作るものだというふうに明記もされておりますので、しっかりと施設管理者のほうに作るように申入れをしていただいて、早急にマニュアルを作っていただきますように要望して、質問を終わります。
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【健康医療部長 答弁】避難所の運営マニュアルについて
地方独立行政法人市立吹田市民病院の経営状況につきましては、この間の新型コロナウイルス感染症の影響により、外来患者数が前年度の同時期と比較して、およそ2割減少しております。また、入院患者数を示す指標である病床利用率におきましても、前年度はおおむね90%であったのが本年5月には66%にまで落ち込むなど、収益が大幅に減少している状況でございます。
市民病院においても新たな施設基準の取得などに取り組み、収益の確保に努めているところでございますが、来年3月からは新病院移転に伴い整備された医療機器の起債に係る元金償還も始まることから、現状の患者数で推移した場合には一層厳しい資金状況になるものと認識しております。
以上でございます。
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