議会質問
代表質問
民主・立憲フォーラムを代表して質問を行います。
まず1番目、危機管理センターについてお伺いをいたします。今議会に危機管理センターの整備計画が示されました。本庁高層棟の3階及び低層3階契約室などを転用して今年9月に始動させていくという計画で、この計画は思い切って策定されたように感じております。言うまでもなく、今後の危機管理については想定される地震や自然災害、大規模災害に備え、常設の防災会議室を設置をし、災害情報の集約と対策の機動効率化を目指す必要があります。
吹田市役所庁舎に高機能を持つ常設の危機管理センターを設置する必要性は認識しておりますが、監査事務局や選挙管理委員会などがある高層棟3階に、このたびの危機管理センターの設置計画が私どもに示されたのは初めてであり、やや唐突な感じを受けます。監査委員会、選挙管理委員会、農業委員会、公平委員会などの皆さんには御協力をいただくことになりますけれども、丁寧な説明が要請されますが、どうでしょうか。
私は前期、2018年から吹田市公共施設最適化計画(2015年策定)のこの計画の見直し、すなわち庁舎の長寿命化を見直して、建て替え計画の前倒しを要望してきましたが、なかなか難しい議論になっております。そうしているうちにも、市役所本庁舎の過密化による影響は続いております。
朝日町サンクスへの教育委員会事務局の移転に続き、庁舎の過密化がさらに進むことは、本庁舎建て替え方針はまだまだ先の2040年頃と考えると、好ましい状態とは言えないと思いますが、今後の本庁舎建て替えにおける計画策定でも、この危機管理センターが位置づけられると存じますけれども、その際にも一時移転の作業も発生するかと思いますが、どのように想定されているのかお尋ねをいたします。
この危機管理センターが目的どおりに運用されるとともに、様々な行政機関、地域での市民防災組織などとの連携が必要でありますし、センター機能を確実に発揮できるよう取り組むことが必要ですが、このための組織再構築をされるのかどうか、お尋ねをしておきます。
2番目に、新型コロナウイルス、オミクロン感染症対策について質問いたします。
現在の新型コロナ・オミクロン感染症拡大の状況にあって、国サイドで取り組んでいただきたいなと思っておりますことは、保健所設置市の権限強化も求められるところです。すなわち、医療提供体制の確保のための協定の締結ができるようにすることなどでございます。都道府県、そして、保健所設置市は、新型感染症の蔓延を防止するため、医療機関との間において、状況に応じた当該感染症の患者を入院させるための病床の数、その他の地域における当該感染症に係る医療を提供する体制の確保のために、必要な事項を定めた協定を締結することができるようにすることを、国に求めていくことが今後の課題であるというふうに考えております。全国的には第6波のピークは越したと言われるものの、これは2月17日の新聞報道でございますけれども、大阪府での死者は第5波を上回っております。現在のオミクロン株が収束しても、さらにこれから何度も変異株の出現も想定されるかもしれません。国の感染症、予防対策などの方針が出されてから着手していては、末端の地方では遅れた対策になることがあると思います。このような状況の中、市町村、基礎自治体のできる対策も限られた中ではありますが、保健所を持つ吹田市として、でき得る対策を想定し、準備しておく必要もあるかと考えますが、御所見をお尋ねをいたします。最近の動きとして、厚労省は5歳から11歳の子供へのコロナワクチン接種を努力義務ではない、無料の臨時接種に位置づけました。また、豊中市は保健所の業務負担軽減のため、かかりつけ医が診察した、コロナ感染が判明した患者について、入院や自宅療養などの方針を判断する連携協定を1月20日に結んでいます。また、千葉県市川市のように、3回目の接種券の送付の前倒しに着手する市もあります。などあり、他の自治体の取組も情報として認識しておくことも必要です。市長は施政方針で保健所組織の見直しを表明しておられますが、どのように考えておられるのか、具体的な説明をいただきたいと存じます。地域医療政策推進を初めとする専門業務を保健所に集中するということですが、新型コロナウイルス・オミクロン対策のような感染症対策についての機能強化について、お聞かせをいただきたいと思います。
次に3番目の質問として、吹田市包括外部監査についてお伺いをいたします。中核市は包括外部監査を受ける義務があることから、令和2年度から包括外部監査を受けております。昨年度の下水道部企業会計に続き、令和3年度の包括外部監査は補助金に係る財務に関する事務の執行について監査を受けてており、その結果報告書が本年2月10日に配付されました。中核市として、この包括外部監査を受けることが市民にとって有益であるということを私は望みます
が、今後とも、市政が信頼されて持続性が持てるものとして包括外部監査が機能していくことも期待をしております。また、今後、各年度での包括外部監査で取り上げられるテーマの選択については偏ったものにならず、年度ごと、行政全般に及ぶことがふさわしいと考えております。市民に対しても包括外部監査が行政本位と受け止められないよう、この目的と意義について分かりやすく説明することが必要です。このような観点について、今後、包括外部監査を進めていく上において、市長のお考えをお聞かせください。
4点目に、教育未来創生室についてお伺いをいたします。教育政策室の名称を教育未来創生室に変更し、教職員の人事権移譲や中学校給食全員喫食化、学校規模適正化等、教育環境の充実に資する取組の検討、推進に特化した組織としますということを2月9日付で御報告をいただきました。昨年2月定例会での文教市民委員会での分科会質疑で、私の質問で少人数学級など、今後大きな課題に取り組むための教育委員会事務局の組織の在り方について再構築していただくよう要望をしておりました。この教育未来創生室は、これまでの教育政策室に比べ、どのぐらいパワーアップされた組織になるのか期待をいたしますが、事業によっては多額の財政出動も伴うので、市長との連携は担保されたものになるのか。また、教育長をトップとした教育委員会を牽引していくためのスキルアップも求められますが、人員体制はどのようにお考えか。重要課題についての取組の経過は市民、市議会に定期的に御報告いただけるのかどうかお尋ねをいたします。
最後に、モノレール宇野辺駅の自転車駐車場について質問いたします。このモノレール宇野辺駅は茨木市宇野辺1丁目にありますが、吹田市域に隣接しており、吹田市民の利用者も多い状況でありますが、この宇野辺駅高架下第2自転車駐車場利用の約8割が吹田市側とのことでございますが、駐車場のこの空きが不足をしており、増設の要望をお聞きいたしております。駐車場を管理している茨木市のホームページでも、この第2駐車場定期貸しの待機は129名で、一時利用については常に満車状態が続いているとのことです。吹田市の土木部より茨木市に、宇野辺駅の自転車駐車場の状況をお聞きしていただいておりますが、現在、増設計画はないようですが、近隣吹田市側の住宅開発の増加もある中で、今後とも待機者が増えていくことが想定されます。
この第2駐車場は2015年の4月に190台分増設されたときに、並行して吹田市で取り組んだのは吹田市青葉丘南の大正川沿いの河川敷に、常態的に宇野辺駅の利用と思われる150台ほどの放置自転車があったので、河川敷道路と付近の道路を吹田市条例で駐輪禁止としたことの経過もあることから、再度、駐車場増設について茨木市と協議し、吹田市区域での自転車駐車場整備も検討してはどうかと考えるところですが、吹田、茨木、両市での広域的な事項でもあるので、副市長の御所見をお聞かせください。
以上で1回目の質問を終わります。
【理事 答弁】危機管理センターについて
危機管理センター設置に伴う移転部署への説明について担当より御答弁申し上げます。
危機管理センターの設置に伴い、移転をお願いする部署に対しましては、同センター設置の趣
旨を踏まえ、丁寧な説明に努め、御理解をいただいて進めているものでございます。
以上でございます。
【総務部長 答弁】
続きまして、本庁舎建て替え時の危機管理センターの移転につきまして、総務部より御答弁申し上げます。
今後、本庁舎建て替えを検討するに当たりましては、危機管理センターは一日たりともゆるがせにできない機能でございますので、その機能に影響を与えない建て替えの手法について検討してまいります。
以上でございます。
【危機管理監 答弁】
続きまして、危機管理センターの設置に伴う組織再構築についてでございますが、危機管理センターは、市の災害対応を行う中枢拠点となりますことから、今まで以上に地域や各関係機関と情報等の連携強化を図る必要があると認識いたしております。
現時点では、危機管理センターの設置に当たりまして、組織を再構築する予定はございませんが、本市では、災害対策本部体制下における各部がそれぞれの役割を果たすとともに、関係機関と連携することで、吹田市が一丸となり、オール吹田で災害対応に当たることを目指しております。
危機管理センターが、その中核として機能が十分に発揮できるよう、運用面におきましても充実化に努めてまいります。
以上でございます。
【健康医療部長 答弁】新型コロナウイルス、オミクロン感染症対策について
健康医療部より御答弁申し上げます。新型コロナウイルス感染症の医療提供体制の確保につきましては、感染症法上、広域的な体制整備は都道府県により行われていることとなっており、大阪府において、入院病床や宿泊療養施設の拡充等、幅広く府内の医療提供体制が整備されているところでございます。
なお、本市におきましては、府内の市町村に先駆け、自宅療養者に対する往診や訪問看護の体制整備、酸素濃縮器の確保、入院待機ステーションの設置等について、市独自で取り組んでまいりました。
次に、来年度から保健所組織の見直しにつきましては、保健所の持つ医療への監視、指導や、大阪府とともに行う医療提供体制の構築など、医療に関する業務を初め、新型コロナウイルスも含めた感染症等への対応など、専門的な保健所業務を特化し、保健所長が所掌するよう整理するものでございます。
これによりまして、これまでどおり保健所長と健康医療部長との連携、協力をベースとしながらも、さらなる保健所の機能と役割を発揮し、効果的かつ効率的に政策を推進していくものでございます。
以上でございます。
【行政経営部長 答弁】吹田市包括外部監査について
包括外部監査につきまして、まずは担当より御答弁を申し上げます。初めに、包括外部監査の年度ごとのテーマに関しましては、地方自治法の規定により、監査人が選定することとされております。今後も、本市が置かれている状況や社会経済情勢、監査人の能力や専門分野等を十分に踏まえ、各年度におきまして最適なテーマを選定されるものと考えております。
また、本制度の周知につきましては、目的や意義も含め、今後とも引き続き、ホームページ等により分かりやすく説明をしてまいります。
以上でございます。
【学校教育部長 答弁】教育未来創生室について
まず、市長部局との連携についてでございますが、これまでから市長部局と教育委員会とは学校教育の課題や施策の方向性を共有してまいりましたが、ここ数年、その連携は一層強固になっており、取組や予算においても強力に後押しをしていただいております。今後もその方向性は変わることはございません。
次に、人員体制についてでございますが、今回の組織改正の趣旨は教育環境の充実を今後数年間にわたり実現していくものであり、必要な人員は新たに増員し、体制の強化を図るとともに、相互に補完し合える体制を整備してまいります。今後、課題に取り組んでいく中で、必要が生じれば、さらなる体制の強化も図ってまいります。最後に、重要課題の市民、市議会への報告についてでございますが、市民の皆様に影響のある政策につきましては、適切な時期に報告をしてまいりたいと考えております。
以上でございます。
【土木部長 答弁】モノレール宇野辺駅の自転車駐車場について
モノレール宇野辺駅自転車駐車場について、まずは担当の土木部から御答弁申し上げます。モノレール宇野辺駅周辺には茨木市営の指定管理者が管理運営する2か所の自転車駐車場が設置されております。自転車駐車場の管理会社へ確認いたしましたところ、駅下に設置されている、モノレール宇野辺駅前自転車駐車場第2につきましては、駅への利便性に優れているため、定期契約の順番待ちや、一時利用が満車になる状況が生じております。
また、もう一か所の、モノレール宇野辺駅から東側へ100mの場所に設置されているモノレール宇野辺駅前自転車駐車場第1には空きがあり、受入れが可能であるとお聞きいたしております。
以上でございます。
【副市長 答弁】
宇野辺駅周辺の自転車駐車場につきましては、本市域も含め、新規に整備する計画はありませんが、今後の利用状況を踏まえまして、必要に応じて、茨木市とも協議するよう、担当部に指示してまいります。
【市長 答弁】
監査につきまして、人や組織は誤りを犯すものです。その前提で、これは吹田市役所でも例外ではありません。その予防的措置として各職場で自己チェック、自己監査とも言えますか、自己チェックをした上で決済を上げて、段階的に決済内容を確認をし、責任ある押印をして、まあ、そっから公式のものになるわけですけれども、併せて情報公開、情報発信を積極的に行うことで、市民の皆さんにもチェックをしていただくと。それが昨今ではそれをオープンデータ化して大いに活用していただくというのが予防措置としてございます。
一方で、外部性を担保するという意味では、一番はこの議会の場です。市議会においてしっかりとチェックを予算決算も政策もチェックをしていただいております。それに加えて、もう少し詳細にということで、監査委員会がございます。
今回、中核市移行に伴いまして、包括外部監査という手続が導入をされました。これは監査機能の独立性とか専門性をさらに強化を図るという趣旨に鑑み、制度が入ったもので、その結果、指摘された事項を着実に今後の市政運営に生かすことで、本市のガバナンスレベルが一層向上する、それを実現するための、非常に私はありがたい制度だと思っておりまして、しっかりと対応していきたいと考えております。
以上でございます。
2回目の質問を議長のお許しをいただいて行います。
1点でございますけれども、モノレール宇野辺駅第1自転車駐車場についてでございますが、部長及び副市長から御答弁をいただきました。モノレールの宇野辺駅第1自転車駐車場は空きがあるので、そちらを使えばどうかというニュアンスのようにも、部長答弁からは受けておりますけれども、第1駐車場から宇野辺駅まではですね、改札までの距離は実際150mほどありまして、第2駐車場を利用するより、これ、四、五分余計にかかるというふうに思います。朝の急いでる時間帯につきましては、通勤者、学生、利用される方はですね、少しでもね、早いほうがいいというようなことがあるので、この四、五分いうのは結構長く感じるのかなと、そういうことから第2がいっぱいになって、第1はちょっと空いてると、そういうことになってきてるように私は思ってるんで
すが。そうしますと、今副市長から御答弁ありまして、今の増設計画はないけれども、茨木市と必要に応じて協議していくというふうにおっしゃっていただきましたので、ぜひ一度、現地の茨木市のですね、管轄しておられる方の御意見をお聞きいただきましてね、吹田市としてでき得る努力は今後していただきたいなと思っております。現場も私、何回も見に行っておりますけれども、高架下の結構広い、広場用地、空いているところもありまして、また、この辺はですね、中央環状線、名神等が交差しているとこでもあって、結構広い、道路部分なんかもですね、あるので、決して自転車駐車場の増設についてはですね、できる場所は、まあ、あるのではないかというふうに見ております。要は、利用していただく方の大半、8割ぐらいが吹田市ということで、吹田市民ということであれば、今までこれは吹田市側としては、これといった何もこの駐車場に対しての投資はできてませんのでね、やっぱり市長が常に言っておられ
る市民に対しての満足度向上ということになりますと、こういった点にやっぱり光を当てるいうようなこともですね、必要じゃないかなと考えておりますので、今後そうしたぜひそういうふうに、また、再度調査、協議していただきまして、増設できる用地を選定して整備することも含め検討していただくことをお願いしまして、要望といたしまして質問を終わります。ありがとうございました。
- 最新の投稿