議会質問
個人質問‐西岡 友和
民主・立憲フォーラムのにしおか友和と申します。通告に従いまして質問を始めさせていただきます。
まず、北千里地域の再開発につきまして質問をさせていただきます。北千里地区再開発の問題は、北千里小学校跡地に建設予定の複合施設建設と、北千里地区センターの再整備の問題が絡み合い、整理ができていないという認識につきましては衆目の一致するところではないかと、このように思っております。図書館を北千里駅前につくってほしい、北千里にコミュニティセンターをつくってほしい、北千里全体のグランドデザインの一つとして少なくとも北千里地区センターの再整備と合わせて複合施設のあり方を考えてほしい、複合施設建設予定地の北側に保育所また高齢者施設をつくってほしい、およそこのような要望が寄せられているのではないかというふうに認識をしております。北千里小学校跡地複合施設建設整備基本構想には、北千里地区において小学校の児童数は2014年から2018年度にかけて12%増となり、今後もさらなる増加が見込まれる、このようにございます。北千里地区には大型の集合住宅が明らかとなっているものだけでもおよそ五つ建設中でございますから、今後も特に子育て世代、そして子供の人口が大きく増加をしていくという特殊な事情を踏まえた上で、既に当会派の代表質問におきまして、木村議員より質問をさせていただいておりますので、関連する部分につきまして簡潔に質問をさせていただきたいと思います。複合施設建設予定地北側に保育施設及び高齢者施設を建設をするという認識でよろしいでしょうか。また、北千里地区センターの再整備において、長らく空白地区でありました北千里にコミュニティセンターを建築をする、さらに同センターのにぎわいにつき、吹田市が主導いたしまして、主体的にしっかりと取り組んでいく。そのためにもそのコミュニティセンターには、コミュニティセンターはいわば箱物でございますから、例えば図書館機能をあわせ持つというような機能を、近隣住区論に基づきまして、しっかりとそのあり方につきまして検討をしていくと、このような認識でよろしいでしょうか、担当部署に御答弁をお願いをいたします。また、北千里公民館は、3地区の市民活動の中心となる施設でございますから、私自身、地域の会合に利用するのに空き室がなく、困ったことが何度もありました。新たに建設するこの公民館は、連結する大会議室と小会議室及び、例えば10名程度の少人数での会合に利用ができるような小部屋を複数設けるなど、地域のニーズに合わせまして柔軟にしっかりと市民の声を聞き、それを反映させていただくと、このようにお願いをしたいと思いますが、いかがでしょうか。地域の声に真摯に向き合うという姿勢をしっかりとお示しをいただきますよう、御答弁のほどお願いを申し上げます。
続きまして、ひきこもり等の支援につきまして、質問をさせていただきます。宝塚市では、過日の9月22日、就職氷河期世代を対象としました正規事務職員の採用試験を実施し、わずか3名という採用枠に、何と1,635人が受験をされたそうでございます。就職氷河期への就職支援や、またひきこもりに対する支援などは、これは自治体がしっかりと取り組むべき課題であると認識をしております。神奈川県大和市では、いわゆるひきこもりの状態にある人を、こもりびと、このように呼称をし、当事者やその御家族が抱える課題につきまして対応するために、こもりびと支援窓口、このようなものを設置をいたしまして、こもりびとコーディネーターがひきこもっている、そういった状態の方々の悩みや日常生活として就労や社会活動、将来への不安等の相談に応じているというふうに聞いております。9月議会でも質問させていただきましたが、福祉部長より中核市移行後は保健所が市の組織になり、中高年のひきこもり支援に効果的に行えるよう、関係部局としっかりと検討をしていくというような御答弁もいただいておりますが、改めて生活に困窮、またはひきこもっている状態の方への支援体制につきまして、質問をさせていただきます。都市魅力部地域経済振興室、労働ニート・ひきこもり就労相談、福祉部生活室の生活困窮者自立支援センター、地域教育部にございます、ぷらっとるーむ吹田、それぞれの支援の体制、委託の状況有無等、また対応者の雇用形態及び過去3年間の実績、そしてその成果をお示しをお願いしたいと思います。
続きまして、小中一貫教育の成果につきまして質問をさせていただきます。小中一貫校、千里みらい夢学園につきましてお尋ねをいたします。過去の御答弁などでも、教育課程特例制度及び小中一貫教育を生かしながら、9年間を見通した英語教育カリキュラムを充実させていく、またキャリア教育推進の視点から、高校との連携も積極的に進め、高校での授業、クラブ活動や行事への参加、出前授業等を通じて高
校生活を具体的にイメージし、進路選択の夢を広げると、このようにございました。また、吹田市全市におきまして施設分離型ではありますが、小中一貫教育を目指していると認識をしております。来年この千里みらい夢学園が10年目を迎えるに当たりまして、これまでの取り組み、評価、問題点、そして今後の取り組みにつきまして、御見識をお聞かせをいただきたいと思います。
最後の質問です。一側性難聴への支援について質問をさせていただきます。一側性難聴の補聴器具購入に係る助成について、本市では聴力レベルが身体障害者手帳または大阪府難聴児補聴器交付事業実施要綱の対象外であっても、両耳の聴力レベルが30㏈以上であれば、18歳未満を対象に補聴器具購入に対する助成制度がございます。これは本市のみならず、近隣市、広く全国的にも一般的な公的助成制度として広く普及をしているところではございます。しかし、一側性難聴、これは片方の耳が聞こえない、もしくは非常に聞こえにくいという状況でございますが、を持つ児童に対する支援、そして補助制度は一切ないというような状況でございます。聴覚の障がいは外見から見えにくく、また発見しづらい障がいの一つでございます。本市の提供する各種乳幼児健康診査におきましても発見できないケースがあると、多く見られると聞いております。片方の耳しか音が聞こえない状態、音を立体的に捉えることができず、これは危険回避とも関係があり、道を歩いていましても車などの音がどこから聞こえてくるのはわかりませんし、ま
た学校の授業において、雑音の中から先生の声だけを聞き取ることが大変困難であると、このように伺っております。確認をしましたところ、四条畷市が片耳の聴力が50㏈以上であれば難聴児と同様の補助制度が受けられると、このような制度を設けているようでございます。四条畷市に問い合わせましたら、一側性難聴に苦しむ市民の声に応じた結果、補聴器具の購入助成を始めたと、このように伺いました。このような市民の声に、文字どおりしっかりと耳を傾けることのできる吹田市であるべきだと思うのですが、どのようにお考えでしょうか、お答えをお願いいたします。以上で1回目の質問を終わります。
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【児童部長答弁】北千里地域の再開発について
令和2年度(2020年度)から始まります次期の子ども・子育て支援事業計画につきましては、このほどパブリックコメントを終え、今年度中に策定する予定となっております。その計画の中で、北千里地域は保育所が必要な地域となっておりますが、民間では敷地を確保することが困難なため、旧北千里保育所跡地を含めた北千里小学校跡地を活用して、民間保育所を公募する予定としており、次期計画が開始され次第、早期に公募を実施できるよう、関係部署と実施の向けた協議を進めているところでございます。
以上でございます。
【福祉部長答弁】北千里地域の再開発について・ひきこもり等の支援について・一側性難聴への支援について
高齢者施設の建設につきましては、第7期吹田健やか年輪プランに基づいた地域密着型サービスの整備を進めており、市有地を活用した公募を検討しております。施設整備につきましては、北千里小学校跡地や北千里保育園跡地などの活用を視野に入れ、早期の実現に向けて関係部署と協議をしているところでございます。
次に、平成27年度(2015年度)から開設している生活困窮者自立支援センターは、本年4月から相談支援業務を吹田市社会福祉協議会・みなと寮共同体に業務委託をしております。支援体制は、常勤職員4名と非常勤職員1名の5名で、ひきこもり状態の方を含む生活困窮者の相談支援に当たっております。過去3年間のひきこもりに関する相談件数は、平成28年度が11件、平成29年度が9件、平成30年度が19件となっております。この間の成果でございますが、相談の件数自体を考えますと、まだまだ相談につながっていない方がおられると認識いたしておりますが、途切れていた医療機関を再受診し、デイケアに通所できるようになった方や、関係機関とかかわりを持ち始めた方などがおられることから、地道に丁寧にかかわりながら相談支援を行う必要があると感じているところでございます。
次に、現在のところ、一側性難聴児については、補聴器購入等の補助対象としておりませんが、当事者や保護者の声をお伺いしながら、他市事例を把握し、難聴児への支援策について研究してまいりたいと考えております。
以上でございます。
【地域教育部長答弁】北千里地域の再開発について・ひきこもり等の支援について
さきの議会でも御答弁いたしておりますとおり、コミュニティセンターにつきましては、千里北地区センターにおいて整備予定と聞いておりますが、図書館機能につきましては、早期実現の御要望を受けて、令和4年度(2022年度)に北千里小学校跡地において供用開始を目指しているところでございます。次に、地区公民館につきましては、原則として小学校区に一つ整備してまいりました。ただし、千里ニュータウンにつきましては、別途各住区ごとに市民ホールがありますことから、北千里と南千里にそれぞれ1カ所ずつ公民館を整備しております。北千里小学校跡地に建設する複合施設につきましては、複合施設のメリットとして、図書館、児童館の会議スペースなどを相互に利用できるようにするなど、柔軟に運用していくことを想定しております。新設される公民館につきましても、公民館の建設の経緯と、これまで頂戴しました市民の方々からの御意見を踏まえながら、少しでも市民ニーズを反映できるよう設計してまいります。
次に、ひきこもり支援につきましては、青少年活動サポートプラザの子ども・若者総合相談センター、ぷらっとるーむ吹田では、社会生活を営む上で困難を有する39歳までの方を対象に、総合的な相談を市の直営で実施しております。その中で、ひきこもりやニート、不登校など、さまざまな理由で社会とのつながりが希薄になった青少年とその家族を対象に相談のほか、講座やグループワークなど自立支援のための居場所の提供などを通して、社会参画への支援も行っております。相談員としては、臨床心理士6名、社会福祉士2名、保健師1名、キャリアカウンセラー1名の10名の非常勤職員を配置しております。過去3年間の青少年相談の実績は、平成28年度(2016年度)は相談件数が240件、相談回数が2,641回。平成29年度は相談件数が264件、相談回数が2,775回。平成30年度は相談件数が341件、相談回数が3,694回でございます。その結果、相談者みずからが就学・就労に向かって自立への目標を設定し、ボランティア活動や障がい者作業所への入所などを含めて、相談から社会参画につながったケース数は、平成28年度が45件、平成29年度が63件、平成30年度が35件でございます。平成29年より教育、福祉、雇用、保健、医療、矯正、更生保護などの関係機関が連携して、より適切な支援、情報提供等を行うことを目指して、吹田市子ども・若者支援地域協議会を設置し、その総合相談センターとしての業務を担っております。昨今、報道されておりますように、ひきこもりの長期化、高年齢化が懸念される中、子供、若者の年代から40歳以上の年代への切れ目のない支援へとつなぐためにも、引き続き関連機関との連携を強化してまいりたいと考えております。
以上でございます。
【都市魅力部長答弁】ひきこもり等の支援について
都市魅力部におけるひきこもり支援につきましては、職業生活を通した社会参加の機会を失っている市民やその家族等に対し、専門家が個々の状況に応じた情報提供を行う、ニート・ひきこもり就労相談を毎月第4火曜日に、吹田市立勤労者会館において実施しており、ひきこもり支援に特化した事業を展開するNPO法人へ委託しているところでございます。過去3年間の実績につきましては、平成28年度(2016年度)22件、平成29年度20件、平成30年度24件であり、相談者の状況に応じて専門機関を紹介し、就労支援や医療支援等を行っているところでございます。
以上でございます。
【学校教育部長答弁】小中一貫教育の成果について
平成16年度に吹田市小中一貫教育実施プランを、また平成26年度には小中一貫教育実施プラン2を策定し、千里みらい夢学園をリーディング校と位置づけ、全市的に小中一貫教育に取り組んでまいりました。主な成果といたしましては、千里みらい夢学園の取り組みを受けた全小学校での英語活動の推進、また全ての中学校ブロックでのキャリア教育を初めとした小中一貫教育カリキュラムの作成が挙げられます。これらの取り組みにより、小学校と中学校の教職員の間で指導感が共有され、落ちついた学習環境の構築や指導力の向上につながりました。令和2年度には千里みらい夢学園は開園10年を迎えることから、これまでの取り組みを検証し、新学習指導要領に照らした新しい研究テーマを検討しているところでございます。今後は同学園での新たな研究とともに、各中学校ブロックごとの特色ある小中一貫教育の取り組みが、より充実するよう進めてまいります。
以上でございます。
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議長のお許しをいただきましたので、2回目の質問にかえまして、意見等をさせていただきたいと思います。大変御叮嚀な答弁をいただきまして、ありがとうございます。北千里再開発の件につきましてですが、北千里小学校跡地北側への保育施設と高齢者施設の建設建築を進めるという明確なお答えをいただけたものかと存じております。また、公民館につきましては、平成23年度3月の定例会にて提示をされました北千里小学校旧校舎を改装する案では、北千里公民館として480㎡、それに加えてコミュニティプラザとして544㎡プラス多くの会議室を設けると、このような案を示しておりました。しかもその当時よも、この北千里地域におきましては人口が増加しているということが明らかな状況でございます。したがいまして、同施設は少なくとも南千里地区公民館と同様の大きな、1,027㎡程度の規模は絶対に必要であるという意見を申し上げたいと思います。そして、北千里地区センターに建設予定のコミュニティセンターですが、これはまたしばらくこの地区センターの再開発が10年近くかかるかもしれないというようなことも聞いております。その段階でコミュニティセンターに図書館機能のようなものをしっかりと、地域のにぎわいとしてしっかり吹田市が責任を持って、そこは指導していくと。こういった考えをしっかりと持っていただけるように、引き続きお願いをしたいと申し上げたいと思います。
ひきこもり等の支援につきましてですが、就職氷河期への支援を含む生活困窮者・ひきこもり等に対する支援、これらに対応する窓口の職員につきましては、これはもちろん高いスキルを必要とするものだと思いますし、そして非常に根気を必要とするものでございます。何よりも情熱が求められる仕事だと思っております。その仕事のあり方、それぞれ委託先等につきましては、その業務評価のあり方、また委託をしている、また直営で営んでいる、いろんな形がありますけれども、多くの職員が非常勤で働いているというようなことも、先ほどの御答弁の中でありました。こういった窓口の仕事に対しまして、やりがいを持って担当者が自信と責任と安心して働ける労働環境をしっかりとつくっていくことが、こういった問題解決に不可欠だと思っております。この評価のあり方や、またこの働き方等につきましても、しっかりとお願いをしたいと思います。また、縦割りの対応とならぬように、窓口の集約化でございましたり、また名称の変更等、この就職氷河期、そしてひきこもり等の支援につきましての支援をしっかりと行っていくということを、お願いをしたいと思います。
小中一貫校につきまして、来年には10年を迎える千里みらい夢学園、これにつきまして新学習指導要綱に照らした新しい研究テーマを検討、研究していくというような力強い御答弁をいただきましたこと、大変頼もしく思っております。これまでの小中一貫教育の中でメーンに置いておりました英語教育、そしてキャリア教育など、一定の成果が見られているものだと私も認識はしております。この先10年の未来の吹田をつくる子供たち、人材をしっかりと育成をしていくという、そういった思いで、小さくまとまらずに、ぜひとも大胆にチャレンジングな検討、研究課題テーマに取り組んでいただきたいと、このようにお願いを申し上げます。
最後に、一側性難聴につきまして、福祉部長より御答弁いただきました。この支援策につきまして、研究をしていただけるとのことでございますが、これは研究というよりも現状の把握、そして決定を、決断をすることかなと私は思っております。まずはこの障がいの早期発見に向けた健診制度の充実、そして支援の拡大、ぜひとも一側性難聴児への支援は必要ないと、このような決定にならぬように、しっかりと研究を進めていただくようお願いを申し上げまして、私の意見とさせていただきます。
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