議会質問
代表質問
民主・立憲フォーラムの西岡です。
まず初めに、新型コロナウイルス感染症の広がりを受けまして、Go To トラベルに関しまして、感染拡大地域を目的とする旅行が一時停止されております。その一つが、本市吹田市に隣接する大阪市であり、感染拡大につきましては、予断を全く許さぬ危機的な状況が続いております。吹田市におきましては、その状況に応じた緊急対策アクションプランを繰り返し打ち出し、市長をはじめとする市職員の皆様が一丸となり、感染拡大の防止に取り組んでいただいていること、また、特に医療や保健所など業務に携わる方々に対し、心からの感謝の意を表したいと思います。今後ともさらに気を引き締め、議会も一つとなり、感染拡大の防止に取り組んでまいりたいと思います。それでは、発言通告書のとおり、会派を代表して質問をさせていただきます。
コロナ禍における自治会組織等への支援について。今年に入り、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、本市、吹田市における地域の諸団体においては、そのほとんどの活動を中止せざるを得ない状況です。連合自治会や青少年対策委員会、地域教育協議会など、様々、地域諸団体の活動は、連綿と続く地域行事の主催者として本市、吹田市のコミュニティづくりに大きく貢献をされてきました。まさに、先輩や先人から頂いた大きな財産であります。これまでは、市の行事を含め、コロナ禍の中、開催を何とか模索するも実施を諦めざるを得ないという状況でした。しかし、今後は、先の見通せない感染拡大に対し、一定、これまでどおりの開催はもうかなわないということも前提に、諸団体に対して代替的な取組や別の角度からの支援など、充実をさせていく必要があるのではないでしょうか。そのような観点から、これまでのコミュニティを維持していくための施策、対策などにつき、担当理事者の方に見解を求めます。
災害時における備蓄計画について質問をさせていただきます。
南海トラフ巨大地震が今後30年以内に起きる確率について、政府の地震調査委員会は70%から80%だと発表しています。また、日本列島は毎年のように記録的な豪雨災害に見舞われるなど、災害に対する備え、今や自治体にとって最も重要な課題の一つです。府と市町村で構成する大阪府域救援物資対策協議会において、備蓄しておくべき救援物資の品目や量、各主体の役割について明確にすべく、大規模災害時における救援物資に関する備蓄方針が策定されています。本年9月に同方針が改定されているが、本市、吹田市における備蓄方針につき変更点はないのか、また、中核市としてこれまで以上に必要とされる備蓄計画などあるのでしょうか。その備えや対策につきまして、担当理事者にお尋ねをさせていただきます。
男女共同参画と中学校給食について質問をさせていただきます。本年10月29日、第1回の中学校給食在り方検討会議が実施されました。この中で、教育委員会として、今回の議論を通じて一定の方向性を出すとのコメントがありました。また、昨年の委員会質疑において、教育長は、完全喫食は一つのゴールであるとの認識も示されています。私は、中学校給食の完全喫食、全員給食化について、早急に進めていただきたいと考えています。それは一つ、子供の食育の観点から。私はお弁当を作るときに、3歳の次女は野菜を食べませんので、お弁当に野菜を入れません。入れても食べずに残してくるからです。長女の好きな食べ物は鳥の空揚げで、パパのお弁当おいしかった、子供からそう言われると本当にうれしいので、栄養バランスのことを思うとよくないのは承知ではありますが、どうしても偏った食事になってしまいます。
特に育ち盛り、スポーツも勉強も人生の中で一番頑張らなければならないとも言える中学生、栄養士さんが考えたバランスのよい食事を毎日食べることができれば、子供の発育にとって大変すばらしい、そういった栄養面から、実施すべきだという理由が一つでございます。2点目は、生徒たちが同じ食事を取る、まさに同じ釜の飯を食べるということ、そして配膳などの作業も共に行うことで、多感の時期でもある生徒たちが心のつながりを感じることができるからです。実際、昨年視察に伺った川崎市の御担当者の方からは、全員喫食、全員給食となり、いじめや不登校が減少していると伺いました。クラスの一体感を醸成する、子供たちにとって、友人や学校との関係を改善していく、そういった効果があると思うからです。3つ目は、男女共同参画の観点からです。本市、吹田市では、男女共同参画社会を実現するため、4次にわたるすいた男女共同参画プランを策定してきました。吹田市男女共同参画推進条例の五つの基本理念には、性別による固定的な役割分担に基づく社会制度・慣行の解消、家庭における活動と他の活動への対等な参画が掲げられています。令和の時代となり、女性の社会進出はもはや当然となっております。本市、吹田市においても、令和2年度末までに、管理的地位に女性が占める割合を30%の目標に掲げ、取り組んできたはずだと思います。毎朝、お弁当を作り、子供たちを学校へと送り出す、それだけでも大変なのに、そこから仕事に向かうとなれば、相当早起きな上、また、職場にも出勤をしなければなりません。ときより、お弁当を1つ作るのも3つ作るのも同じだというような暴論も耳にしますが、毎朝、毎日お弁当を作るというのは本当に重労働だとも言えます。もしお弁当を作る作業が実質として女性に偏ってるとすれば、男女共同参画推進条例の基本理念に反することにもなろうかと思います。就労における男女共同参画の推進における積極的格差是正の観点からもいかがお考えでしょうか。以上、3点、3つの観点から、担当理事者の見解をお尋ねします。
ニュータウンの諸問題につきまして。北千里小学校跡地に建設中の複合施設につき質問をさせていただきます。北千里小学校跡地複合施設については、完成予想図も明らかになりつつ、ニュータウンに暮らす市民の皆様のみならず、市内全域において大きな期待と関心を集めています。地域住民からは、まさに小学生から子育て世代の皆様やそしてシルバー世代の皆様まで、連日、その概要や進捗状況につき、お問合せや要望をいただいているところでございます。本年、11月24日に締め切られました当該施設に関するパブリックコメントは、その件数の多さや内容からも、市民の皆様の高い関心がうかがえるのではないでしょうか。一方、今回のパブリックコメントにつきまして、その名称から、北千里小学校跡地の複合施設についてであるとの認識が少し困難であったようにも感じております。図書館、児童館、公民館の三つの機能を持たせる複合施設は、本市、吹田市にとって初めての試みであり、他市からの注目も集める大きなプロジェクトです。今後、市民の皆様の声をより丁寧に受け取り、そして市民の皆様と一体的な取組を行っていくべく、さらに留意をすべきだと考えております。いかがでしょうか、担当理事者の方にお伺いをいたします。
以上で質問を終わります。
【市民部長 答弁】コロナ禍における自治会組織等への支援について
コロナ禍における自治会活動につきましては、毎月開催している書面での連合自治会との事務連絡会などにおいて、地域の様々な御意見をお聞きしながら、情報共有を図ってまいりました。
今後とも、地域の声をお聞きしながら、適切な感染拡大防止策を行った上で、長い歴史ある地域行事を何とか継続できないか模索するとともに、例えば、SNS等を活用するといった新しい形の自治会活動につきましても支援してまいりたいと考えております。
以上でございます。
【地域教育部長 答弁】コロナ禍における自治会組織等への支援について、ニュータウンの諸問題について
新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により、子供たちに関わる青少年対策委員会、地域教育協議会などの地域の活動が中止や延期、縮小を余儀なくされ、地域の諸団体のボランティアの方々と地域の行事を楽しみにしている子供たちとのつながりが薄れてしまうことを、担当としましても懸念しているところでございます。今後も、国や府の動向を注視しながら、市のコロナ対策の正しい情報を提供するとともに、コロナ禍の下でも、本市の感染対策チェックリストを踏まえ、創意工夫されている地域の取組事例等を積極的に紹介するなど、地域の諸団体と連携し、行事等に集う子供たちや、それを支えるボランティアの方々のつながりが薄れてしまわないように努めてまいります。
次に、北千里小学校跡地複合施設に関するパブリックコメントにつきましては、案件名に改正する条例等を示し、骨子案の中で、具体的な改正内容等をお示ししたものでございます。今後は、市民の皆様の声をより丁寧に受け取るとともに、パブリックコメントに頂いた多数の御意見も踏まえ、市民の皆様に喜ばれる施設となりますよう、整備を進めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
【危機管理監 答弁】災害時の備蓄計画について
災害時の備蓄計画について御答弁いたします。本年9月に改定された大規模災害時における救援物資に関する備蓄方針では、昨今の多発する災害への対応を踏まえ、避難所生活のクオリティー・オブ・ライフの向上としてパーティションや簡易ベッド等が、在宅避難者への対応物資としてブルーシートの品目が追加されたほか、新たに、感染症対策に必要な衛生物資の備蓄が示されました。
本市では、平成29年(2017年)10月に吹田市備蓄計画を策定していますが、今回の備蓄方針の改定に合わせ、本市備蓄計画の見直しを進めているところです。
次に、中核市として、これまで以上に必要となる計画等につきましては、これまで本市では地域防災計画のほか、業務継続計画や受援計画、備蓄計画を策定しています。今後も国や大阪府等の計画改定に合わせて必要な見直しを行いながら、防災・減災力の向上に努めてまいります。
以上でございます。
【学校教育部長 答弁】中学校給食について
中学校給食につきましては、現在、中学校給食在り方検討会議にて、食育、生徒やその家庭環境など、様々な要因から、望ましい給食の在り方を議論していただいているところでございます。
その議論も踏まえ、成長期の栄養バランスに配慮した給食を提供することによって、生徒のみならず、保護者の方にも満足してもらえる中学校給食を目指してまいります。
以上でございます。