議会質問
個人質問‐山本 力
民主・立憲フォーラムの山本 力でございます。個人質問を行います。
まず、豊中市・吹田市・池田市・箕面市・摂津市消防指令業務共同運用構想(案)、以下、本構想といいます。これについて質問いたします。
総務省、消防庁からの通知、消防の連携・協力の推進についての発出、指針を受けて、2024年度に運用開始という計画で、このたび、吹田市消防庁から本構想が示されております。豊中市に委託している能勢町、箕面市に委託している豊能町を含めますと、人口114万人、面積133㎢という大きな規模になります。
まず、この構成が豊中市、吹田市、池田市、箕面市、摂津市、5市となった根拠、経過について御説明をください。また、隣接の茨木市など、今後、他市が加入することはあるのかどうかお尋ねをいたします。そして、本構想の規模、これの適正規模についてはどのように考えておられますか。国の指導する基準はあるのかについてもお示しをください。
大規模災害時における広域的な対応を迅速かつ効果的に行っていく上については、本構想は理解できるところです。市民の関心としては、本構想が実施されるにおいて、吹田市内での従来どおりの消防、救急出動への影響、マイナス面が出ないかどうかであると思いますけれども、この点をまず確認したいと存じます。
2024年度から、吹田市北部消防庁舎等複合施設に本構想の指令本部が設置される予定とされていますが、これに係る経費の概要、吹田市の負担する割合、コストをお示しください。吹田市は2016年度から、摂津市との消防指令共同運用を江坂町の吹田市消防本部で進めてまいりましたが、今後、北部庁舎に移設された後の活用はどのように予定しているか、お尋ねをいたします。
本構想指令本部では、5市の消防職員が派遣された合同チームになり、これまでよりかなり大きな組織になり、協議会、すなわち管理執行協議会による共同運用が検討されておりますが、この新しい消防指令組織の概要、円滑な指揮系統の形成についての整備についての取組について、御説明をいただきたいと思います。
次に、生涯学習について。このたびのコロナ禍において、吹田市公民館の主催講座は8月31日まで自粛されておりましたが、9月からは3密を避けるなどの対策を講じる条件つきで再開していただいておりますけれども、開催状況はどうでしょうか。特にコーラスや演劇、外国語会話など、講師、受講者共に発声を伴う種目の開催は、以前と比べ、困難な状況ではないでしょうか。
コロナ禍の中で、仕事やいろんな会議ではテレワークが急速に普及してきております。学校でのオンライン授業も、実施に向けて準備をされます。新型コロナ感染症の終息もいつになるのか見込めない状況で、公民館主催講座においてもオンライン講座を実施していくことが必要になってきているように考えますが、地域教育部も支援方策を検討してはどうかと考えます。現在の状況として、公民館でのWi-Fi環境整備についてはどのような状況でしょうか。オンラインを始めるに当たって、公民館にそのためのパソコンも必要と考えます。このような機材整備についてのお考えをお聞きをいたします。
また、市のホームページではバーチャル生涯学習講座も開始していただいておりますが、さらに多種多様な講座を今後とも拡充していくことを望みますが、今後の方針をお聞きいたします。
3番目に、都市計画道路千里丘朝日が丘線整備の状況について、質問をいたします。
昨年の市長選挙でも、後藤市長候補100の約束にも、この千里丘朝日が丘線拡幅がありました。かねてから本道路の歩道拡幅、交差点改良について待ち望む市民の声があります。当該地区が摂津市区域にあることから、摂津市との連携も必要になっていることは言うまでもありません。本道路については、千里丘交差点から山田千里丘交差点区間約200mの区間について都市計画を変更するということで、昨年12月に説明会も実施され、今後、設計、用地交渉などの作業に当たっていかれますけれども、現状と今後の計画推進についてお尋ねをいたします。
以上でございます。ありがとうございました。
【消防長 答弁】本構想について
消防指令業務共同運用基本構想(案)の構成が、豊中市、吹田市、池田市、箕面市、摂津市の5市になった根拠、経過につきましては、国の方針として、広域的な消防指令業務の共同運用が推進されており、北摂地域で勉強会を実施していく中で、消防指令センターの更新時期が近いことなどから、5市での構成になったものでございます。
次に、今後、茨木市など他市が加入する可能性については、消防指令センターの更新時期が合わないことなどから、今回の共同運用について加入はないものと考えております。
次に、本構想の規模については、国の指導する基準等はございませんが、管轄面積と人口等から判断して適正な規模であると考えております。
次に、吹田市内での消防、救急出動への影響、マイナス面が出ないかにつきましては、本構想は消防業務の広域化ではなく、消防指令業務のみを共同運用するものであり、管轄区域はそれぞれの市域内となり、市域を越えて出動する場合には、これまでどおり相互応援協定に基づく出動になるため、消防、救急出動への影響やマイナス面はございません。
次に、経費の概要、吹田市の負担する割合、コストについては、現在、検討している段階であり、先進事例を参考にしながら各市と調整を図り、決定してまいります。
次に、現在、運用中の共同消防指令センターの移転後については、大規模災害発生時等に立ち上げる警防本部機能として維持してまいります。
次に、新しい消防指令組織の概要、円滑な指揮系統の形成については、5市から派遣された消防職員で構成し、センター長を中心に当直責任者等の管理職員及び指令員で組織することで、一括して指令業務を担い、円滑な指揮系統を形成していくこととしております。
以上でございます。
【地域教育部長 答弁】生涯学習について
9月1日から再開いたしました公民館主催講座につきましては、新型コロナウイルス感染拡大の防止を図りづらい講座は、各公民館において開催を自粛するなどして順次再開しております。
公衆無線LANの設置状況につきましては、平成30年度(2018年度)に6館に設置し、本年度、12館に設置する予定でございます。新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、3密回避やリモートワークが推奨される中、公民館におきましてもオンライン講座を実施していくことが必要であると考えております。
公民館における公衆無線LAN環境につきましては、次年度以降で残り11館にも設置し、全ての公民館に整備してまいりたいと考えております。
また、公民館からオンライン講座を発信していくに当たり、通信環境を整備するだけでなく、発信するための機器を準備しておくことも必要であると認識しております。新型コロナウイルス感染拡大に対する新しい生活様式を推進する意味でも、オンラインによる公民館講座を実施するための発信用機器等を含めて、環境の整備について検討してまいります。
平成29年度から配信を始めておりますバーチャル生涯学習センターにつきましては、より多くの市民が自宅でも生涯学習講座を受講できるよう、オンラインによる生涯学習講座を配信してまいりました。これまでは市職員による出前講座がほとんどでございましたが、外部講師による多種多様な講座も配信できるよう、オンライン講座の充実に努めてまいります。
以上でございます。
【理事 答弁】都市計画道路千里丘朝日が丘線整備の状況について
都市計画道路千里丘朝日が丘線の現状につきましては、本年3月に当該区間の右折車線の確保を目的といたしました都市計画変更を行いました。また8月には、事業期間を令和9年度末までとする都市計画事業の認可を大阪府より受けたところでございます。並行いたしまして、事業に関係する権利者の特定、現地の土地の境界測量及び土地所有者との立会、支障物件に対します補償額算定に向けた調査等を進めているところでございます。今後につきましては、これらの作業を進めてまいりますとともに用地取得に向けた交渉に着手し、令和9年度末の供用開始を目指し、事業に取り組んでまいります。
以上でございます。
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